初めてのお部屋探しはわからないことがいっぱい。お部屋探しから契約、入居当日も引越ししてからも、やっぱり心配……そんな不安解消のために、よくある質問のQ&Aをまとめてみました!
初めてのお部屋探しでまず悩むのが、独特の用語。似ている言葉も多くて、ますます混乱!初めにQ&Aで疑問解決しておけば、これからのお部屋探しもはかどる♪
アパートとマンションの違いは構造。主に鉄筋コンクリート造のものがマンションで、それ以外(木造など)をアパートという。ただし、物件名称がそのまま構造の種類を表しているわけではないのでご注意を。物件名に「アパートメント」という言葉が使われている鉄筋コンクリート造のマンションもあるのだ。ハイツやコーポ、○□荘の「荘」も、あくまで名称の一部。
ワンルームはキッチンと部屋が一体、1Kは1部屋+キッチン、1DKは1部屋+ダイニングキッチン。キッチンとダイニングキッチンの違いは広さ。SUUMO学生版では6畳未満をキッチン、6畳以上10畳未満をダイニングキッチンとしているよ。だから、1Kより1DKが広く、1Kは20~25m2前後が多いのに対して、1DKでは30m2以上も。
築年月とは、建物が完成してから経った年月のこと。竣工年月ともいう。「築10年」といったら完成後10年が過ぎているという意味。築年月の古さが影響するのは見た目の古さや建物・設備の老朽化。建物外観もお部屋の中も、リフォームで新築みたいに生まれ変わっているものも多い。設備はメンテナンスによりけり。見学時に特にしっかりと確認を!
学生会館は大学生や専門学校生など、学生だけが入居できる施設で、食堂やランドリーなどみんなで使える設備が充実しているのが特徴。反対に学生マンションは一般の賃貸マンションに近いものの、入居者が学生に限定されている。どちらも、入居者がみんな学生だから気兼ねなく快適だったり、セキュリティ面がしっかりしていたり、という暮らしやすさが魅力!
住人それぞれがプライベートスペースを持ちつつ、リビングやキッチン、バス、トイレなどの設備を共有する。一戸建てで各部屋を個人に割り当てるタイプから、マンション一棟をまるごと共有して、一室ごとが個人のスペースとなっているタイプまで、形態はいろいろ。人と住む楽しさはもちろん、もともと家具がついていたり、光熱費が安くなったりとメリットいっぱい!
一人暮らしのお部屋の契約が、初めて自分で結ぶ公の契約の人も多いはず。緊張するけど、しっかり予習すれば怖くない!
新築なら建物の完成後、中古なら前の住人が引越した後が入居可能日となるが、すぐ入居できるわけではない。まず入居の申し込みをして、そのあとに「入居審査」という、いわば入居のためのテストにパスして、ようやく契約、入居という流れになる。また、入居が来春なのに早めに部屋を契約した場合、住んでいなくても家賃を払う必要がある。交渉できる可能性もあるので、契約前に頼んでみよう。
大家さんや物件によるが、未成年や学生が賃貸住宅に入居する場合は、保護者でなければ契約できないケースもある。また、本人が直接契約できる場合でも、連帯保証人が必要。連帯保証人とは、家賃滞納時に入居者に替わって家賃を支払う人のこと。申し込みの段階で、保証人の収入や本人との続柄などの申告を求められる場合が多い。親や親戚などに、前もって頼んでおこう。
主な例は以下の通り。物件や契約によるので、申し込みのときに確認しよう!
■敷金、礼金、仲介手数料、損害保険加入が義務づけられた場合はその保険料
■連帯保証人の同意書、印鑑証明 ※後日、契約書に署名・捺印し郵送する場合も
■住む人の住民票
■契約者の収入を証明するもの (源泉徴収票または納税証明書)
■契約者の印鑑と印鑑証明
通常は2年以内に他のお部屋に引越しても大丈夫。ただし、退去予告を1~2カ月前までに管理会社に連絡しておくことが必要。退去予告が遅れると、住んでなくても家賃がかかってくるので、いつまでに連絡すればよいか確認しておこう。また、フリーレント付きの場合、一定期間内での解約を禁じていることもあるので、こちらも契約時には必ず確認を!
契約書は、Q4で紹介した退去予告のタイミングや、ペット不可など禁止事項といった、重要事項が載っている大事な書類。大切に保管しよう。学校関係の重要書類などとまとめて保管するファイルを用意するなど対策をしよう。
万が一なくした場合は、不動産会社に連絡してみよう。契約書は通常2部つくり、借りる側・貸す側双方が持つものなのでコピーをもらえるかも。
契約も無事終えて、後は引越すだけ? ちょっと待って!生活をスタートするためにはまだまだやることがいっぱい!
忘れがちだけど、トイレットペーパーはついていないので注意しよう。また、明るいうちは気づきにくいが、照明器具を用意しておかないと夜暗くなってから慌てることに。もともと照明器具がついている部屋でも、電球まではついていないこともあるので確認を!カーテンは、事前に窓の大きさを測って準備しておこう。そのほか当面の着替え、洗面道具、最低限の食料も用意しておきたい。
実家では当たり前のように使えていた電気や水道、ガスも、一人暮らしでは自分で準備しないと使えない。引越しの日がわかったら、それぞれ供給会社に申し込みをしよう。申込用紙や連絡先はお部屋を紹介してくれた会社からもらえることも。支払い方法も口座からの引き落としやクレジットカード払いなどいろいろ選べるので、迷ったら親や先輩に相談してみては。
同じ物件内や物件の近所にいるなら、大家さんにあいさつすると今後のお付き合いによい。あとは、音で迷惑をかける可能性がある両隣と真下の部屋の住人にも。ただ、単身者が多いマンションやアパートでは「お部屋に行ったけどあいさつできなかった……」なんてことも。同じ建物に住んでいても、家にいる時間帯は人それぞれ。普段の生活で顔を合わせたときにあいさつしてみよう。
まずは住民票の移動と郵便の手続きを。選挙の投票や運転免許の試験は住民票がある行政区で行うことになるので、特に実家から遠くへ引越す人は気をつけよう。郵便物は、転居届を郵便局に出し転送手続きをしておくと、前の住所宛に届いたものも、新しい住所にちゃんと届く。あとは、自分名義の口座や定期購読している雑誌など、登録内容を変更しておくとよい。
物件を見学したときに、壁や床などおおまかな状態は確認できても、設備の細かい部分までは気がつきにくいもの。
引越した日にお部屋の設備が壊れていることに気付いた場合は、「○月×日時点ですでに壊れていた」ということが後からでもわかるよう、日付と状態がわかる写真を残そう。管理会社に連絡して修理をお願いし、支払いについては不動産会社に確認を。
一人暮らしのお部屋にも、トラブルは容赦なくやってくる。いざというとき慌てないためにも、今から対策を知っておこう!
まずは、窓から外灯やほかの家を見て、本当に停電なのかを確認してみよう。実は自分の部屋のブレーカーが落ちただけというケースも多いのだ。こんな場面に備えて、前もってブレーカーのある場所を確認しておこう。たいていは洗面所や玄関付近にあるはず。ちなみに、ひとつのコンセントからタコ足配線でたくさんの家電品を使うと、ブレーカーが落ちやすくなるので要注意。
不動産会社や管理会社、大家さんに連絡して開けてもらおう。契約時には、トラブルの際の連絡先を確認して、常に持ち歩くこと。近所に信頼できる親戚や友人がいるなら、スペアキーを預けておくという方法もある。なお、スペアキーをつくって玄関の近くに隠しておくのは危険。素人が考えつく隠し場所は、ドロボウのチェックリストに入っているのだ!
まずは消火器の場所と使い方を確認! 避難階段の場所や扉がちゃんと開くかなどもチェックを。バルコニーなどに備えられた避難器具も一度は使い方を読んでおくのが◎ 貴重品はいつも決まった取り出しやすい場所に置く、懐中電灯と電池式ラジオ、数日分の水と食料を詰めたリュックサックを用意するなどすれば、非常時もすぐに逃げられる。近所の緊急避難場所がどこなのかも確認しておこう!
とにかく気弱なそぶりを見せないこと! 鍵をかけたままで扉越しに対応し、きっぱり断るのが基本。ドアから先に入れると居座られる可能性もあるので、ドアを開けるときもチェーンをかけたまま開けるなどしよう。
相手の話をなかなかさえぎれないときは、「今電話中なので」と演技するのもあり。あまりしつこいようなら、遠慮せずに、すぐ大家さんや警察に連絡しよう。
コンパクトな一人暮らしの部屋も、トイレにお風呂、キッチン……とさまざまな設備が詰まっているもの。壊れてしまったら、管理会社に連絡して修理をお願いしよう。水漏れなど「今すぐ直さなきゃ!」という緊急の場合は、専門の業者にお願いするのもあり。ケースにもよるが、管理会社に依頼の場合は費用が管理会社負担になることもあるので、緊急度とお財布事情の兼ね合いで判断しよう。