子どもが進学を機に親元を離れる場合、新生活準備にかかるお金はもちろん、新生活がスタートしてからかかるお金についても考える必要があるだろう。ただでさえ入学や入学準備にたくさんのお金がかかる時期、新生活準備のほうで「こんなにかかるなんて思わなかった!」と慌てないために、どれくらいのお金がかかるのか目安を知っておこう。
賃貸住宅での暮らしを始めるにあたって必要となる初期費用は、大きく分けて3種類。入居する住まいの契約時にかかるお金と、引越しにかかるお金、そして新生活のスタートに必要な家具・家電・日用品などマストアイテムを購入するためにかかるお金だ。
まず、入居する住まいの契約時に必要な初期費用は、一般賃貸住宅の場合、「家賃の4カ月分」が目安。その内訳は、礼金として家賃の1カ月分、敷金として1カ月分、仲介手数料として1カ月分、前家賃として日割り家賃の日数分、このほか損害保険料として1~2万円というケースが一般的だ。地域や物件などによって異なるが、下の表にまとめたので参考にしてほしい。
礼金 | 家賃の1カ月分 | 部屋を貸してもらう謝礼として大家さんに支払うお金 |
---|---|---|
敷金 | 家賃の1カ月分 | 家賃の滞納時や、室内を汚損した際の担保として預けるお金 |
仲介手数料 | 最大で家賃の1カ月分 | 大家さんと入居者の仲立ちをした手数料として不動産会社に支払うお金 |
前家賃 | 最大で家賃の1カ月分 | 入居可能日から次回の家賃支払日まで日割り計算したもの |
この、契約時にかかる初期費用。以前はよく“家賃の6カ月分”と言われたものだが、上記で“家賃の4カ月分”と述べたのは、礼金や敷金が減少傾向にあるからだ。下記のデータから分かるとおり、最近では礼金・敷金とも「0カ月」または「1カ月以下」というケースが合計して8割以上となっており、礼金については半数近くの物件がゼロ。以前に比べると、契約時の初期費用はかなり準備しやすい金額になっている。
また、引越し会社に支払う費用や、家具・家電の購入にかかる費用なども含めると、意外と大きな出費になることも。特に春は進学や就職などで新生活をスタートさせる人が多く、引越し会社の繁忙期となるため、料金も高めに設定されていることが多い。かかりそうな費用は早めに計算し、余裕をもって準備しておくのがオススメだ。
例えば引越しはレンタカーを借りて家族で行う、引越し会社に依頼する場合は割安な平日を選ぶなど、できるだけ出費を抑える方法も考えてみよう。
なお、新生活スタート時にそろえる家具・家電をリストにしたので参考にしてほしい。
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