いよいよ現地見学。遠方からの部屋探しでは、何度も足を運ぶことができないが、しっかりと事前準備をしていれば、当日はたくさんの物件をスムーズに見て回ることができ、申し込み、さらには契約までこぎつけることも十分可能となるだろう。ここでは、事前準備 で培った予備知識をフルに活かし、ベストな物件を選び出すためのチェックポイントを解説しよう。
短期間でいくつか物件を見比べたいならオススメしたいのが、平日の現地見学。休日は不動産会社が混み合ううえ、管理会社が休業日のことも多い。平日ならじっくり案内してもらえて、質問や交渉もしやすいというわけだ。ただし、水曜日は定休日の不動産会社も多いので気を付けよう。
現地見学は、不動産会社の人と直接話ができるチャンス。質問しておきたいことを事前にまとめておくといいだろう。
また、見学するときは、後で比較しやすいよう、チェックしたポイントを間取図などにメモするのがコツ。ここでは「周辺環境」「建物全体」「室内」別にチェックリストにしてみたので参考に。
部屋はもちろん、近隣や駅からの道のりなど、周辺環境も大事なチェックポイント。一日でたくさんの物件を見学するときは、車での案内となることもあるが、できれば片道だけでも歩いてみるのがオススメ。たとえば夜道が心配……というなら本命物件は遅めの時間に見学したり、見学後に駅まで歩くなりしてみよう。
「周辺環境」とともに大事なのが「建物全体」のチェック。主にセキュリティ面や利便性、快適性などを左右する大きなポイントとなる。とくに駐輪スペース、掲示板、ゴミ置き場など共用部分の管理状況がよくないと、快適性はもちろん、セキュリティ面にも影響するので、素通りせずにしっかりチェックしよう。
なお、同じ建物の住人にどんな人が多いのかも不動産会社に聞いてみよう。どの部屋にどんな人が、などという個人情報までは教えられないが、たとえば学生が多い、女性が多いなど、個人が特定できない情報なら、分かる範囲で教えてくれるだろう。
「室内」は誰もが気になるチェックポイントだが、見た目や雰囲気だけでなく、そこで毎日暮らすことを考えて、すみずみまで確認したいもの。気になるポイントがあったら、間取図に書き込む、写真を撮ってメモ代わりにするなどして、後で比較ができるようにしておこう。
ちなみに、すべての希望がかなう100点満点の物件、掘り出しものの物件を見つけようとすると、なかなか決まらないもの。『事前準備編 』でも述べたように、どの条件を最低限クリアしていればOKなのかを事前に決めておき、その確認をするような気持ちで当日に望むのが、スムーズな部屋探しのコツだ。
現地見学は、何度も行くと時間や費用がもったいない。限られた時間でできるだけたくさんの情報をキャッチし、しっかり見比べて、子どもが新生活を気持ちよく始められるような部屋を選ぼう。
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