子どもが進学に伴って一人暮らしをするということは、ほとんどの場合、遠方から部屋探しをするということ。住むエリアの下見、不動産会社への訪問、気になる物件の見学、そして契約……。そんなに何度も足を運んではいられないし、交通費や宿泊費もかけられない! そんな人のために、見学から契約まで効率よくできる、 現地見学のコツを紹介しよう。
見学から契約までなるべく手間をかけずに進めるために欠かせないのが、事前の情報収集と下準備。
希望エリアや住まいの条件を決め、不動産会社に連絡をとるところまでは
『条件編』で解説したとおりだが、ここでは、いよいよ実際に現地見学に行くところからのダンドリを解説していこう。
候補の物件が見つかったら、不動産会社に連絡。そのとき、現地見学の希望日・時間帯などを伝えよう。見学・申し込みと何度も出向くことができないなら、現地見学後気に入った物件があれば、なるべくすぐに申し込み・契約をしたいと相談すれば、具体的なダンドリを教えてくれるはずだ。
見学して気に入った物件があったら、ほかの人の申し込みが入る前に申し込みを済ませたい。そのために、申し込み後の入居審査・契約に必要な書類は事前に用意しておこう。具体的には以下の書類が必要だ。
なお、契約は後日となるケースもある。不動産会社への訪問をなるべく少なく済ませたいなら、契約前の重要事項説明だけしてもらい、書類は追って郵送するなども場合によっては可能なので、契約までの流れを相談してみよう。
当日、見学した物件を親は気に入ったものの、子どもが気に入らないなど、親子の意見が合わないと、物件が決まらずに終わってしまうこともある。物件に対する要望や譲れない条件などは、当日までに親子でじっくり話し合っておくことが大切だ。
希望条件の優先順位が明確になったら「絶対に譲れない条件」と「できればかなえたい希望」に分けて伝えるのがポイント。例えば「駅からは徒歩5分以内が希望だけど、どんなに遠くても10分以内は絶対」、「新築が希望だけど、リフォーム済みなら中古でもいいな」…などとメモしておこう。すべてを叶えるのは難しいが、ポイントが絞られていれば、不動産会社も提案しやすい。
見学予定の物件についての大まかな情報は事前にもらうことができるが、気になるところ、確認したいことがあれば、まとめてメモしておこう。当日、質問しようと思っても、物件を見るのに気を取られ、忘れてしまいがち。できれば事前にメールしておくと、不動産会社で分からない点があった場合も、なるべく調べておいてくれるだろう。
学生のひとり暮らしでは、広さにあまり余裕のない物件を選ぶケースが多い。となると、使う予定の家具・家電が置けるかどうかということが重要となってくる。実家から持っていくもののサイズを測り、新しく購入する予定のもののサイズを調べて、リストにまとめておこう。当日、メジャーや筆記用具を持っていけば、置きたいアイテムを置けるかどうかが判断しやすくなるはずだ。
これらの事前準備をどこまでできるのかが、その後の部屋探しの明暗を分けるといっても過言ではないだろう。スムーズな現地見学のために、しっかりと事前準備を!
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