マンションで一人暮らし、学生寮で共同生活……親元を離れて暮らす学生の住まいには、さまざまな選択肢がある。どのタイプを選ぶかによって、その後の暮らし方は大きく変わるので、子どもがどんな暮らし方をしたいか、親としてどんな暮らし方をしてほしいかをよく考えて選ぶことが大切だ。
各タイプの特徴を比較しながら解説していこう。
親元を離れて暮らす学生の住まいには、様々なタイプがあるが、どのタイプにもいいところがあり、結局どのタイプがいいのか……と迷う人もいるだろう。そこで、各タイプの「こんな人に向いている」を簡単に紹介。最近話題のシェアハウス、昔ながらの下宿も加えて解説していこう。
さまざまな住まいのタイプを紹介したが、そのうちの主な4タイプを表にしてみた。一般的には、表の左のタイプほど自由度が高く、右のタイプほど規律が厳しくなるという傾向にある。例えば一般賃貸住宅や学生マンション・学生アパートの場合は、親の出入りなども自由。一方、学生寮や学生会館などの場合は、親の出入りにも制限が加わることもある。それぞれどんな違いがあるのか、比較検討してみよう。
一般賃貸 | 学生マンション 学生アパート |
学生会館 | 学生寮 | |
---|---|---|---|---|
入居者 | 年齢・性別・職業 などさまざま |
学生のみ | 学生のみ | 同じ学校の学生のみ |
建物の数 | 豊富 | 一般の賃貸に比べると少ないが、かなり豊富 | 物件数は多くない。 人気の会館や寮は早く埋まってしまう |
物件数は多くない。 人気の会館や寮は早く埋まってしまう |
家賃 | 立地広さ設備などで差がある | 立地広さ設備などで差がある | 食費を含めると リーズナブル |
比較的安いが、 収入条件などがある場合も |
入居者同士 の交流 |
物件によるが、 基本的にはない |
物件によって さまざま |
あり | 寮のイベントや相部屋の場合も |
食事 | 自分で用意 | 自分で用意 | あり | あり |
家具 | 各自で用意 | 備え付けの場合も ある |
備え付け | 備え付け |
セキュリティ | 管理の有無、オートロック防犯カメラなど希望にあわせて選べる | 管理の有無、オートロック防犯カメラなど希望にあわせて選べる | 管理員が常駐 | 管理員が常駐 |
浴室・トイレ | 各部屋に設置 | 各部屋に設置 | 共同のところもある | 共同のところもある |
共有部分 | 集合玄関や階段、 廊下程度。物件によってはゴミ置き場や駐輪場など |
一般の賃貸物件に近いが、コインランドリーやコピー機が備わったところもある | 食堂やロビーなど共有スペースが多い。風呂、トイレが共有かは物件により異なる | 食堂やロビーなど共有スペースが多い。風呂、トイレが共有かは物件により異なる |
自由度 | 自由に生活ができる | 自由に生活ができる | 門限や食事時間などが決まっている場合が多く、生活に関する諸規則がある | 門限や食事時間などが決まっている場合が多く、生活に関する諸規則がある |
親の宿泊 | 自由にできる | 自由にできる | 異性の親は制限が あるケースもある |
異性の親は制限が あるケースもある |
外来者・不在時の対応 | 自分で対応 | 自分で対応 | 勧誘などは管理員がすべて対応。宅配便や小包、伝言なども管理人が預かってくれる | 勧誘などは管理員がすべて対応。宅配便や小包、伝言なども管理人が預かってくれる |
病気のとき | 自分で対応 | 自分で対応しなければならないが、24時間いつでも電話で医療・健康相談ができるサービスのあるところも多い | 24時間いつでも、管理人・スタッフが病院の手配から看病、食事の世話までしてくれる | 24時間いつでも、管理人・スタッフが病院の手配から看病、食事の世話までしてくれる |
各タイプの大きな違いを紹介してきたが、それぞれの特徴をメリットと見るか、デメリットと捉えるかは考え方次第。子どもにどんな暮らしをしてほしいか、その中でどんな能力を身につけてほしいかなどをよく考えて選ぼう。
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