不動産・住宅サイト SUUMO学生版トップ > > 安心安全の部屋選び術 建物編
現地見学に行ったら、まずは建物の周辺をぐるりと回ろう。建物のつくり自体で侵入されやすいかどうかが分かるからだ。オートロックや防犯カメラなど共用設備も要チェック。
侵入される足場になるものはないか、建物の周辺を探ってみよう。ポイントはドロボーの目線で見ること。「例えば、電柱や雨どい、エアコンの室外機、隣りの家の塀、駐輪場の屋根などが侵入する際の足場になりえます」(京師さん)。また、不審者がひそんでいられる場所はないかも確認。例えば、大きな植栽の影、隣りの建物との狭い隙間、普段使わない非常階段など、外から見えにくい場所には注意が必要だ。エントランス、1階通路、駐車場など、死角になりがちな場所に防犯カメラがある物件はおすすめ。
階段は侵入者の格好の隠れ場。「階段が近く、エレベーターから遠い部屋は、もし住人が帰ってきても階段から逃げればいいので狙われやすいです」(京師さん)。また、建物の外側に、階段や廊下がある場合、外から侵入者が見えやすいメリットもある一方、どの部屋に住んでいるか特定されやすい。高さや位置によっては階段や外廊下自体が侵入経路にもなりやすいこともあるので、外からも侵入しやすいか見てみよう。建物の中に階段や廊下がある場合は逆で、侵入されにくいが、いったん入ってしまえば外から見えにくい難点もある。
例えば1.5mのコンクリートブロックのような、一度入ってしまえば外から見えない塀は危険。柵や植栽など、仕切っていても外から見えるものは、プライバシー面では難点でもセキュリティ面では◎。
1階だけが侵入されやすいと思いがちだが、2階以上でも、案外安心して窓を施錠せずに出かけて被害に遭うこともある。暮らし方に注意も必要だ。また最上階は屋上から侵入される危険もある。
郵便物は個人情報の宝庫。盗まれて悪用されないためにも、郵便ボックスは鍵付きで、手が入らない投入口のものがベスト。自分で市販の鍵を付けることもできる。また、宅配ロッカーがあれば外部の人間の建物内部への出入りが少なくなる利点がある。
宅配ロッカーがあれば宅配業者を装った犯罪も未然に防げる
密室になるエレベーターは中の様子がうかがえるガラス窓や監視カメラが付いているものがベター。乗る前に周囲を確認したり、後ろから誰かが乗り込んできたら、思いきって降りるなど、2人きりにならないようにしたい。立ち位置もボタンを前に壁を背にして立つのが正解。自室が特定されないよう1階上のボタンを押して階段で降りるのもよい。
エレベーター内に設置された防犯カメラがあると犯罪を防止する効果が
管理員が常駐したり、大家さんが敷地内にいて清掃もしているような、常に誰かしらの目の光る物件は狙われにくいもの。窓や玄関から侵入されると警備会社が駆けつけるセキュリティシステムを導入したマンションもある。またゴミが散乱していたり、ゴミ出しのマナーが悪い物件も狙われやすい。「管理が行き届いていない、住人のマナーが悪くてお互い関心がないとみなされて狙われやすいんです」(京師さん)
ゴミ置き場も個人情報が漏れる場所。建物内の鍵付きのゴミ置き場なら防犯性が高い。個人名や会社名などが特定されるようなものはシュレッダーにかけてから捨てよう。
前の日の夜よりも、朝早く収集直前に出したほうがいい
やはり、オートロックの有無は重要。しかしそれだけで安心してはダメ。他の入居者と一緒に建物内に侵入するケースもあるからだ。また、エントランス以外に、外階段、駐輪場や駐車場へ通じる他の出入口がある場合は、施錠できるつくりかどうか注意しよう。出入りした後に自動的に閉まるオートロックがベターだ。
エントランスやエレベーター前で不審者がひそんでいられる場所はないかもチェック
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