子どもの進学などに伴う部屋探しのピークは3月。できればピークを避けて早めにいい部屋を探したいけれど、かといって「ちゃんと志望校に合格できるの?」という不安がクリアにならなければ、なかなか本腰を入れて部屋探しをしようという気にはなりにくいはず。
そこで、「合格発表から最短で決める部屋探し」のポイントを見ていこう。
一般的な部屋探しのステップは大きく分けて以下の6つ。どのタイミングでどんな準備が必要なのか、何に気をつければいいのか、ポイントを次からの章でくわしく見ていこう。
合格発表から7日で部屋の契約をした、先輩母さんであるKさんのケースも参考に。
入学式前後は何かとバタバタするので、できれば余裕をもって入居したいもの。そこで「この日までには」という入居希望日を決め、そこから逆算してスケジュールを埋めていこう。
3月は引越し会社が混雑するので、早めに予定を押さえたいもの。転居先が決まらなくても、入居希望日や転居先のおおまかな所在地、荷物の量などを引越し会社に伝えて、対応の可否を確かめながら見積もりを依頼しよう。できるだけ安いところに頼むためには、複数の引越し会社にコンタクトをとっておきたい。
部屋探しでは、すべての希望を満たす物件を見つけるのはほぼ不可能。時間がないなかでの部屋探しともなると、なおさらだ。そこで予算・立地・広さなどを中心に、「これだけは譲れない」という最低限の条件を整理しておこう。
上記で決めた条件をもとに、物件情報を検索しよう。気になる物件を見つけたら、空室状況や不動産会社もチェック。また、エリアを重視するなら、希望エリア内で多くの物件を扱っている不動産会社を調べておくのがオススメだ。
「子どもの受験に付き添って、進学先のA県に行きました。子どもの受験中、現地の物件情報を集めて持ち帰ることに。
地元に戻ってからは、子どもがA県の志望校に合格することを祈りつつ、受験の日に持ち帰った情報やインターネットを利用し、空き部屋情報を見ながら土地勘・相場観を養いました」
入学式前後は何かとバタバタするので、できれば余裕をもって入居したいもの。そこで「この日までには」という入居希望日を決め、そこから逆算してスケジュールを埋めていこう。
事前に集めた情報をもとに、不動産会社に電話して訪問予約。部屋に求める条件や保証人の情報を伝えて、訪問までに条件に見合う物件の候補を選んでもらえるよう頼んでおこう。入居希望日とともに、引越し希望日を伝えておくと、不動産会社も最善を尽くしてくれるかも。
物件の申し込みや契約までには、用意しておくべき書類が意外とたくさん。物件や不動産会社によっても異なるため、詳細は不動産会社に確認することが必要だが、一般的に必要なものを以下にまとめたので参考に。
「子どもの進学先がA県に決定。7日後に開かれる進学先の説明会に参加することが決まり、この日一日で部屋を見て契約までできるよう、具体的な物件情報を集めました。候補の物件は問い合わせをし、説明会の日に内覧をさせてもらえるよう手配。
まだ学生が住んでいるが空き予定という物件も、学生の許可を得て見せてもらえないか、または同じタイプの空き部屋を見せてもらえないか相談しておきました」
入学式前後は何かとバタバタするので、できれば余裕をもって入居したいもの。そこで「この日までには」という入居希望日を決め、そこから逆算してスケジュールを埋めていこう。
訪問の際は、申し込みに必要なものを忘れずに持っていこう。不動産会社では、候補物件のなかから特に気になる部屋を選択して部屋を見学させてもらおう。このとき大切なのが「この日のうちに決める!」という固い決意。見学を終えたら、気に入った部屋を選んで、入居を申し込む。そこから、大家さんの入居者審査がスタートする。
申し込みを終えたら、次は契約に向けて必要な準備について確認を。礼金や敷金など初期費用の金額・振込先なども聞いておこう。
「子どもの進学先の説明会に参加するためA県まで行き、その足で候補物件を見て回りました。説明会で先輩学生と話す機会があり、『冬は雪が多く、自転車に乗れないこともあるので、自転車に頼るしかないエリアは避けたほうがいい』とのアドバイスが。この意見も参考にし、候補物件を見て回った後、進学先まで徒歩15分の物件に決定しました」
審査にパスすることを見込んで、見積もりをとったなかからよさそうな会社に連絡。仮予約をしておこう。
直前になって慌てないよう、契約に必要な書類がすべてそろっているか確認しよう。
不動産会社から審査に通った旨の連絡が入ったら、契約のための訪問日時を決めよう。遠方で訪問が難しいなどの場合は、郵送などで対応してもらえないか相談しよう。
【STEP 1】の(1)で仮予約しておいた引越し会社に連絡して、正式に依頼。荷物の引き取り日時や、届け先の到着予定日時なども確認しておこう。
敷金や礼金、仲介手数料などの初期費用を、事前に聞いておいた振込先に納めよう。
管轄の電気・ガス会社や水道局に電話を入れ、使用開始日を伝える。なお、ガスの栓を開いてもらう際は立ち会いが必要なので、事前に予約しておこう。
必要書類や印鑑などを不動産会社に持参して、正式に契約。完了すると部屋の鍵を渡してくれるので、以降は自由に出入りできる。あとは、引越し会社の引き取りに備えて荷物を整理しておこう。
「合格発表から最短で決める部屋探し」の一例を解説してきたが、上手な部屋探しの方法はこれだけではない。住んでいる地域から部屋探しをする地域までの距離、部屋探しに使える時間と費用など、それぞれがもつ制限のなかでベストを尽くせばOKだ。何より大切なのは、親身になって部屋探しをサポートしてくれる不動産会社を見つけること。頼れるパートナーを味方に付けて、スピーディーな部屋探しを成功させよう。
学生のためのお部屋探し応援サイト|SUUMO(スーモ)学生版